昔々あるところにシンデレラが住んでいました。
輝く金色の髪と、夏の澄み切った空のような青い瞳、そして雪のように白い肌を持った美しい青年でした。
生まれる前に父を失い、母が再婚して新しい父が出来ましたが、その母もすぐに亡くなって、お屋敷には義父と異母兄弟、そしてシンデレラが残されました。
義父と異母兄弟達はそれはそれは好色で、シンデレラの躰を自分のものにしようと躍起になっていました。
シンデレラは「愛する人に捧げたい」とその貞節を守っていましたが、義理の家族達はその白桃のように美しいであろうその尻を、いたぶりたくて仕方ありませんでした。
シンデレラに食事もろくに与えず、下働きをさせながら、毎夜のように彼を誘うのです。
「アレックスよ、私と褥を共にするのなら、明日から下働きもしなくて良いのだよ」
義父が猫なで声でそう言いましたが、シンデレラは首を縦には振りません。
「アレックスや、私の物をしゃぶってくれるなら、このおいしい食事を君にあげるよ」
上の義理の兄の魅惑的な誘いにも、シンデレラは首を横に振りました。
「アレックス、その裸を見せてくれるだけで、僕の靴をあげるよ」
下の義理の兄のちょっとせこい申し出も、シンデレラは拒絶しました。
そんなある日、シンデレラが湖まで水くみに行ったときのことです。
この真冬の湖で、全裸になって泳ぐ男に出会いました。
「馬鹿? 馬鹿なの?」
シンデレラが思った時、
「王子~! 王子~!」
遠くから侍従らしき者が、叫びながらやって来ました。
「何をやっているのですか、王子?」
「寒中水泳で身体を鍛えているのだ」
「王子、死ぬからやめてください」
「わっはっはっ」
どうやら王子は、立派な馬鹿のようです。
しかし王子が水から上がり、こちらを振り向いたときにシンデレラのハートに衝撃が走りました。
キラリーン!
その王子がキラキラと輝いて見えたのです。
それはたぶん躰に付いた水滴が、光に反射しただけだと思うのですが、シンデレラはこのとき恋をしました。
『なんて、美しい王子様なのかしら……』
漆黒の髪は緩いウェーブ描きながら長く揺れています。
切れ長の瞳は夜空のように輝き、やや日焼けした肌に、白い歯が光り、何よりもシンデレラはその厚い胸板と、立派な一物に目を奪われました。
『この方に、私の全てを捧げたい』
シンデレラは胸に誓いました。
シンデレラは、どうやら思い込みの激しいタイプのようです。
そんなある日、お城から舞踏会の招待状がやって来ました。
「アレックスよ、お前のその躰を味合わせてくれるなら、舞踏会に連れて行ってやっても良いのだよ?」
義父は言いましたが、シンデレラは拒絶しました。
「私には心に決めた方がいるのです。でも、どうか私をお城に連れて行ってください」
シンデレラの瞳に涙を見たとき、義父の嗜虐心が爆発してしまいました。
「城など連れて行くものか、屋敷の地下牢に閉じ込めて、私を受け入れるまで食事はおろか、一生外には出さんぞ!」
そう言って、義理の家族達はシンデレラを地下牢に閉じ込めると、舞踏会に向かってしまいました。
可哀想なシンデレラは城の地下牢で、一人涙を流していました。
ホロホロと流れる涙が九十九滴落ちたとき、その水溜まりからキラキラと輝く光が立ち上ってきました。
その光はやがて人の形となり、美形の魔法使いが現れました。
「アレックスよ。私の姿が見えるか?」
「ええ、見えます。オールドバックに縁なしの眼鏡をかけた、とっても知的な魔法使いさん」
「アレックスよ、お前は本当に可愛い奴だ。私ですらクラリときて、思わずお前を押しそうになってしまったぞ……」
「いやです。……私には心に決めた方がいるのです」
「知っている。残念だが、そんなお前を助けに来たのだ。お前はお城の舞踏会に行きたいのだろう?」
「ええ、すごく!」
魔法使いが杖を振ると、シンデレラはお屋敷の庭に出ていました。
そして魔法使いが、薔薇の花びらをシンデレラに振りかけると、深紅の見事なドレスになりました。
髪は綺麗に結われ、家事で荒れた手もピカピカになりました。
しかしシンデレラは不満のようです。
「あのぉ、私、男なんですケド……」
「わかっている、アレックス。だが王子はノンケだからな。女装をしないと近づけないのだ」
アレックスは納得しました。
それから魔法使いは、馬車に馬、そして従者を出しました。
「ありがとうございます。これでお城の舞踏会に行けます」
「そのままではまだ足りない」
魔法使いはアレックスの唇にいきなりキスをしました。
「な、何をするの?」
「ふっふっふ。今のキスでお前の口は、どんな男も虜にさせる口技を身につけたのだ。これで王子堕とせること、間違いなしだ」
「まぁ……」
シンデレラは頬を染めました。
「ではいってきます」
そう言ってシンデレラが馬車に乗ろうとすると、また魔法使いが止めました。
魔法使いはシンデレラに近づくと、そのスカートを捲り、尻の谷間を撫でました。
「嫌……や……やめて!」
「王子に抱かれるためには、尻の準備をしなければならない。初めてのお前には難しいだろうから、魔法で尻を解してやったのだ。本当は手動でしてやりたかったのだがな」
「なんだか躰が火照ります。それに、お尻が張り裂けるように痛い……」
「それで良いのだ。硝子で出来たディルドも入れておいたからな。王子の物は特大だから、その形のままに作っている。そのまま尻に入れて舞踏会に行くといい」
「でも……苦しくって、お尻が壊れてしまいそうです」
「馬車に乗って揺られていたら、きっとすぐに良くなる。さあ、舞踏会へ行って来るがいい」
そう言われてシンデレラは、硝子のディルドを入れたまま、馬車に乗ってお城へ向かいました。
「あんっ。あっ。……あぁんっ!」
馬車の中にシンデレラの喘ぎ声が響き出すまで、さほど時間はかかりませんでした。
特大の硝子のディルドを入れられた躰は、馬車に揺られ激しい刺激を受けていました。
最初は硝子が躰の中で割れてしまうのではないかという恐怖がありましたが、慣れてくるとアレックスは自らの指を噛みながらその快感に耐えていました。
「あっ……これがあの王子様の。……ああ、早くお側に行って抱いてもらいたい。本当の王子に抱かれたい……。ぁあんっ! あっ! あっ!」
シンデレラは思わず自分自身に手を出したくなりましたが、それは魔法使いに止められていました。
『火照るだけ火照って城に行けば、見る者全てがお前の色香に酔うだろう。そうすれば王子の目にもきっと止まるはずだ』
シンデレラはイキたくて堪らないのを、堪えました。
がたがたと馬車が揺れるたびに、硝子のディルドは躰の中で暴れ、シンデレラを追い詰めます。
「あっ……ぁあんっ……もう、だめ……」
そう声を漏らしたとき、馬車がお城の門をくぐりました。
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