※諸事情によりリバではない作品です。サーチさんの内容を変えることが出来ず、ご迷惑をおかけしてもうしわけございません。詳しくは本日のつぶやきblogをお読みくださいませ。
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脚を開き仰向けになった僕の尻に、ひんやりと冷たいものが触た。
「ひゃっ。……な、何?」
「潤滑ジェルよ。これでここを開いていくの」
彼の指は僕の後孔に触れると、円を描くように動き始めた。
あまりの恥ずかしさに、僕は目を閉じた。
躰が強張り、内腿が震えるのを止めることができない。
「あん。そんなに硬くなっちゃだめ。ほら力を抜いて」
「え……でも……」
「安心して。痛くなんかないから」
そう言われても、どうしたら力が抜けるのかわからなかった。
しかし、後孔の回りを撫でられていると、むず痒いような気持ちよさに、だらしなく脚が開いていく。
その瞬間、指が滑り込むように中に入ってきた。
「あっ……」
「ん……すごい。噛み付いてくるわ。たっぷり解さないとだめね」
男の指が蠢きながら、さらに奥に入ってくる。
初めての感覚に僕はたじろいだ。
ぐにゅぐにゅと動くそれはまるで虫が入ってきたようで、入り口を撫でられるような心地よさはなかった。
「ねえ、どう?」
「……ううんと」
「もっと感じると思ってたんでしょう?」
「あ、はい……」
そう口に出してすぐに僕は後悔した。
気の利いた言葉一つ言えない自分が情けなかった。
しかし彼は艶然と微笑みながら、指を動かし続けた。
「……ここ?」
その指の動きに、躰に刺激が走った。
力なく項垂れていたペニスが、ビクリッと起き上がる。
「あっ……何?」
「感じるでしょう?ここ」
「うぁ……あ……っ」
思わず声を上げ、腰を浮かしてしまった僕に、彼は言った。
「敏感なのね、可愛い。そんな姿を見たら、もっと良くさせてあげたくなっちゃう」
彼は片手で尻を弄りながら、起き上がった僕のペニスに口づけをした。
「はぁ……」
もう片方の手で僕のそれを握ると、彼はその先を口に含んだ。
軽く吸われただけで、目眩がするほどの快感が躰を突き抜けた。
――あの美しい人の唇が、僕のペニスを含んでいる。
そう思うだけで、僕は酷く興奮した。
「本当に元気が良いのね。もうこんなになってる。ねぇ、もっといいことして欲しい?」
「……は……はい」
その返事を聞き、男は僕のそれを喉の奥深くまで含み、顔を上下し始める。
「はぅっ……! あっ! あっ! だめ……っ」
顔の動きに合わせ、僕は声を上げた。
喉元を通るときに、亀頭が激しく擦れる。
先程弾けたばかりだというのに、欲望が外に出ようとしていた。
「あっ! ……だめです。もうだめ。達っちゃいます」
そう言っても、男は動きを止めなかった。
気がつけば、僕は彼の髪を掴み、腰を振っていた。
「あっ! あっ !あっ! もうだめ……あぁっ!」
白濁がどくどくと、彼の口に流れ込んだ。
男は僕を見て微笑み、音を鳴らしてそれを飲み干す。
「若い味がする。……ねえ、良かった?」
そう言う姿は、やはり天使と言うより堕天使だ。
「すごく……良かった」
その言葉に彼は満足げに微笑むと、再び尻を解し始めた。
フェラチオの間も弄られていたのか、気がつけば僕の中に三本目の指が入っていく。
淫らに開いた後孔に、この美しい人の指が入っている……そう考えただけで、躰が熱くなった。
「もうここは大丈夫よ。このままがいい? それとももっと楽なポーズがいいかしら?」
「すみません……よくわかりません」
「ふふふっ。可愛い。じゃあ、四つん這いになって」
「四つん這い?」
「それが一番楽なのよ」
彼に言われるまま、僕は跪いた。
男の前で犬のように裸の尻をさらす――その羞恥心が、僕の躰をより熱くした。
おさまりかけたペニスが再び擡げてきたとき、後孔に彼のものが触れた。
「力を抜いて。息を吐いてね」
ふうっと、僕が息を抜いた瞬間、男のものが入ってきた。
躰を引き裂かれるような強い力だ。
「あ……いや……っ」
「まだ半分も入ってないわよ。力を抜いて」
彼のペニスは、その顔立ちからは想像できない大きさだった。
僕の後孔はそれを拒んが、彼は辛抱強く求めてきた。
「ねえ、もう一度息を抜いて」
息を抜く瞬間に、男の物が少しずつ入ってくる。
「ひぃぁ……っ!」
「大丈夫?」
「だい……じょうぶ」
「じゃ、もう一度……」
何度か続けた後、男の物が僕の躰に収まった。
押しつぶされるような圧迫感が腹部を満たしていた。
「少しずつ動いていくわよ。いい?」
僕は頷くしかなかった。
ずずぶずぶと、ベッドの軋みと共に、隠微な音が部屋に響いた。
彼のペニスと共に、、内蔵ごと引き出されるような感覚になる。
しかし、暫くすると何かムズムズと、身体の奥から湧き出してくるのを感じた。
甘い疼きは少しずつ、しかし確実に僕の躰を支配していった。
「……ん!」
思わず声を漏らした声は、自分のものとは思えないような、くぐもった響きをしていた。
「感じる? ねぇ、ここ好きでしょう?」
彼は僕の敏感な部分をその先で擦った。
「はぁんっ!」
思いもしない甘い声を出し、僕は赤面した。
「いいのよ、いっぱい感じて。恥ずかしがることなんかないの。ほらここ、ここよね?」
「あんっ! んっ! んっ! んーっ!」
「敏感な子って好きよ。もっと感じて。いいでしょう、ここ」
「あっ! いやっ……!」
「嫌なの? やめたいの?」
「ちが……やめない……で」
「良い子ね。もっとよくしてあげる」
彼は耳元で囁くと、僕のペニスに手を伸ばした。
長くしなやかな指でそれを握ると、しごき始める。
その動きに合わせるように、ペニスが僕の敏感な部分を突いてきた。
「あふっ。…・すごくいいわ。ね、貴方もいいでしょう?」
「あぁあああああっつ!」
目も眩むような快感に、僕の目から涙が零れた。
想像していた何倍もの悦びに、どうしていいかわからない。
ただ馬鹿のように大口を開け、口から自然に声が漏れていく。
「あぁ……貴方、最高よ。男泣かせの躰ね」
言葉に嬲られて、快感が倍増する。
「あぁあああああっつ!ああ……っ!ああああっ!」
男の責めに合わせて、僕の声が震えた。
音が立つほど突き上げられ、後ろがひくついた。
「あっ! あぁぁ……あぁ……!」
「すごい。絡みついてくるわ。ねえ、前でも達って」
男は腰を僕の尻にたたきつけながら、ペニスを激しく扱いてきた。
僕は夢中で腰を振った。
「あっ! あっ! あっ! あーっ!」
悲鳴のような声を上げて、僕は達った。
それを追うように、彼の白濁が僕の中で弾けた。
シャワーを浴びた彼が身支度をする姿を、ベッドの上で僕は見つめていた。
躰が重くて動かない。
部屋の薄明かりの中でも、動くたびに彼の金髪は輝いていた。
――これほど美しい人と、あんなことをしたなんて。
夢だと言われたら、僕はそれを信じてしまうだろう。
タイを締めジャケットを羽織ると、彼は僕に言った。
「部屋は朝まで取ってるから、ゆっくり休んで行って」
「……はい」
「じゃあね」
そう言って出て行こうとする彼に、僕は慌てて声をかけた。
「あの……名前は?」
「えっ?」
「連絡はどうしたらいいんですか?」
彼の動きが一瞬止まった。
金色の髪を持つ天使の微笑が、なぜか悲しげに見えた。
彼は僕に近づくと、髪を撫でながら言った。
「男同士で手を繋いで表を歩けるなんて、思わない方がいいわ」
「……そんなこと……」
「だったら名前も、連絡先も意味がないでしょう。気に入った相手と一晩過ごしただけ……ただそれだけ」
「……」
「縁があればまた会えるわ」
「……」
「じゃあね」
そう言うと彼は扉を閉めて出て行った。
あれから何人もの男と関係を持った今、僕にはあの時の彼の気持ちが痛いほどわかる。
自分を一番傷つけるのは、期待だ。
何も期待しなければ、傷つかない。
永遠の愛を見つけられる人は、この世界にどれほどいるのだろうか……。
さようなら、とおりすがりのひと。
初めての相手が貴方で、本当に良かった。
END
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