【はちみつ文庫】 白い薔薇は夜散らされる 4 【R-18】
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□ 白い薔薇は夜散らされる  □

白い薔薇は夜散らされる 4 【R-18】

男はアレックスを抱きしめると、低く艶のある声で囁いた。

「私が欲しいのはお前の躰だ。今からお前は私に抱かれる」

男の声が、アレックスの脳に染み込んでいく。
耳に触れる微かな息すら、アレックスの媚薬の効いた躰を疼かせた。

寝間着のボタンに手をかけられ、ゆっくりと外されていく。
抵抗しようにも力がはいらず、言葉は譫言のようにしか出てこなかった。

「……だ……だめだ。色が付く……」
「お前の躰に、私の色を付ける」

男はそう言いながら、寝間着を脱がしていく。
肌に触れる衣擦れにすら、アレックスの躰は反応した。
乳首の上を絹が滑ると、小さな尖りが起き上がってきた。

「あっ……」

その尖りを舌先で転がされ、アレックスの腰が浮いた。
男はフッと笑うと、服を脱ぎ始めた。
月明かりに男の逞しい躰が浮かび上がる。

男は仮面を付けたまま、アレックスに覆い被さってきた。
厚い胸板に抱きしめられ 肌と肌を密着させられると、複雑な感情が彼に芽生えた。

下肢から湧き上がってくるような欲情と、失なった両親に抱きしめられて以来の温もり――いや、温もりと言うより熱い抱擁であったのだが、それは彼を幸福な気持ちにさせた。

――違う、飲まされた薬のせいだ。

底なしの沼に引きずり込まれるような感覚を、アレックスは否定した。

唇に男の唇が重なる。
触れられただけで、身体が溶けるようなキスだった。
激しく求められ、やがて男の熱い舌がアレックスの唇を割り 口腔を嬲り始めた。
舌を絡み取られ、吸われ、甘く噛まれると、ペニスがジンジンと震えだした。

男は、己らのペニスとアレックスのペニスを重ねて持つと、唇を貪りながら扱き始めた。
自慰すら知らぬアレックスのペニスは、悦びに透明な液をたらたらと流した。

「あん……っ。やめ……て」
男は手と同時に腰を動かした。
何も知らないアレックスのペニスが、男の逞しいペニスにゴリゴリと擦られていく。

「あっ。……あぁんっ……やっ」

何かに追いたてられるような感覚を、アレックスは感じた。
夢精で得られるものとは、比べものにならない快感が背筋を駆け上っていく。
目の前が真っ白になり、せり上がった双球から飛び出した白濁が ペニスを伝い その先からあっけなく飛び散った。

「……あぁ……っ」
「……まだ始めたばかりだよ、アレックス」

ビロードのような声で囁かれると、アレックスの腰は抜けそうになった。

男は白濁を拭き、再びアレックスの唇を求めた。
角度を変え何度もキスを繰り返すと、唾液が糸になって二人を繋げた。

男の唇が顎を伝い、胸へと落ちていく。
鬱血痕が紅い花弁のように、アレックスの躰に散った。
乳首を吸われ、その躰が仰け反る。

「はぁっ……んっ」
「胸を吸っただけでまた起き上がってくるとはな」

男は手でアレックスのペニスを弄びながら、乳首を舐めていく。

「あっ……いやだ……」

アレックスは弱々しく頭を振った。

「だが躰は私を欲しがっている」
「ふぅ……んっ」

乳輪を激しく吸われ、アレックスが甘い息をあげる。
舐めあげられ、果実のように膨れあがった乳輪の尖りに歯を立てられると、ペニスが男の手の中で跳ねた。

「堪らない躰だ……」
「ああ……っ」

男は先程とは違う瓶を手に取り、香油を指に垂らすと、その指でアレックスの蕾を弄ってきた。
円を描くように指を動かされただけで、その部分が熱を持ったように熱くなる。
むず痒いような快感が下肢に広がり始めた。

「はふ……んっ」

男の舌は腹の筋を舐めながら更に下がり、起き上がったペニスを口にした。

「はぁあああっ!」

軽く吸われ、口を上下されただけで、再び達きそうになるのを男は根元を締めて止めた。

「んっ。あぁ……」
「フッ……感じ過ぎだ。夜は長いぞ」

男がペニスをよけて、内腿や尻に愛撫をくわえていく。
それと同時に指が蕾を押し開いていく。

ぬぷっ。

一本の指が挿ってきた。
アレックスは身もだえ、その半開きになった唇が月明かりに色付いて見えた。

「いい眺めだ」
「……やぁ……」

男の指が増えていく。

「ぁ……ふぅ……っ」

男の二本の指の腹が、アレックスの丘に触れた。

「いやぁーっ!」

アレックスはその刺激をどう受け取っていいか分からず、小さな悲鳴を上げた。
内壁の中にある小さなしこりは、男の秘部だった。

「……ここか」
「んっ。あっ。いや……!」
「いい声だ」
「やめ……て。……変になる……」
「変になる? そんな可愛いことを言われたら、もっと啼かせたくなる……」

男の指がもう一本増える。

「ひぃあ……っ!」

男は丘を撫で上げながら、アレックスのペニスをしゃぶってきた。
じゅぶじゅぶと音を立てながら 口を上下させられると、血潮が逆流し始める。

「んっ……あっ。……だめ。あっ」

男は膨れあがったペニスから唇を離すと、アレックスの躰を四つん這いにさせた。
力を失ったアレックスは 手で躰を支えることができず、腰だけを高く持ち上げた形になる。

「……いや。やめて……」

しかしその言葉は、男を煽るだけだった。

「挿れるぞ」

声と共に、男の赤黒く逞しいペニスが蕾を押し開いていく。

「いやぁ―……っ!」

力ない叫び声が、アレックスの口から漏れた。

「力を抜け。すぐによくなる」
「ああ……っ」

――色が付いてしまう……。

そう思いながらも、アレックスは抗う事ができなかった。
ミシミシと挿ってくる男のペニスを、媚薬で熱くなった躰が求めていた。
いや、心もそれを求めていたのだ。

怪盗ヴァイオレットと名乗る この男に、アレックスは惹かれていた。
冷静であれば止められる気持ちを、媚薬が吹き飛ばしていく。
剥き出しになった心が、男に抱かれることを望んでいた。

男のペニスは容赦なく、アレックスの蕾を蹂躙した。
蕾を無理矢理押し開かれ、内壁を埋め尽くす圧迫感が、やがて快感へと変わる。
男のカリが、アレックスの丘を責め立てていった。

「あんっ。やっ。あっ……ああっ!」
「なんて躰だ。喰いちぎられそうだよ、アレックス」

男に腰を打ち付けられる度、アレックスのペニスがビクビクと跳ねた。

「く……苦しい……」
「達きたいのか?」

アレックスは、ただ頷いた。

男の手がペニスに伸び、腰の動きと共に扱き始める。
挿入で力を失ったそれが、再び育ち上がっていく。

「あっ! ……ああっ。……だめ……」
「欲しいと言ったのはお前だ」
「んっ。んっ。んっ!」

男にリズミカルに責め立てられ、アレックスの双球が再びせり上がってくる。
強すぎる刺激に、アレックスの頬に一筋の涙が零れた。

「ぁ。……また……」
「達ってごらん」
「はぁっ。……ああっ」

男が最奥を突いた。

「はぁあああっ! ……ああっ!……ぃやぁーっ!」

ペニスが爆ぜると同時に、蕾が収縮を始めた。
目も眩むような快感が、アレックスの躰を駆け抜ける。
蕾の奥が心臓の鼓動のように、何度もひくついた。

「あっ。……ひっ!」
「堪らない……アレックス」

蠢く最奥に男の物が突き立てられ、それがまた新たな快感を生んだ。
別の生き物のようになった下肢に、アレックスは支配されていた。
やがてその快感が、アレックスの意識を飛ばしていった。



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Date:2011/04/30
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2011/05/01 【】  # 

* Re: 鍵コメR様

何故だか急に大昔の少女漫画風の話が書きたくなり、このシリーズを始めてしまいました^^;
コメディーの方が楽なので、中々進んでいません。
キャラの性格も通常とはかなり違ってますが、パラレルとして読んでいただけると嬉しいです♪
2011/05/09 【ねむりこひめ】 URL #- 

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