概要: アレックスは走った。パレードは三十分しかない。その間に何処かの不人気アトラクションで、セックスしなければならない。 パレードと逆方向に進むアレックスに、ルシガは「おい、パレードを見なくていいのか?」と聞いた。「パレードの間だと並ばなくても、入れるアトラクションがあるから……」「ふーん。お祭り好きの前が珍しいな」 アレックスはドキリとした。今回ここに来た本当の理由を知ったら、ルシガは鬼の様に怒るだろ...
概要: 二月十四日は天の神ムルティウスが、地の神ユシーズに、白鳩に恋文を持たせた送ったと言う創生記から、『恋人たちの特別な日』とされている。もともとは『ラブレターの日』として手紙を送り合っていたのが、時代が進むにつれてカードの日、贈り物の日、そして現在は恋人同士でデートをする日『エタニティーラブディ』とその形を変えている。 2人がその日やって来たのはケマルランド。ケマルと言うハムスターのキャラクターがフ...
概要: この小説はBH.ccブログの神無月ふみ様が『プロローグ』を書いて下さって、その続きをねむりこひめが仕上げると言う、書き方をしています。ちなみに2人は打ち合わせを全くしていません。キャー!***************************までが、神無月ふみ様のパートです。「ルシガ、遊園地へ行きましょうよ」 アレックスは思いきって言ってみた。 最愛の恋人であるルシガは、普段よりも三倍ほど鋭い目になったあと、不快そうに眉を寄せた。...
概要: 王子の侍従長は、その硝子のディルドを前にして、片眉を上げて言いました。「で、この硝子のディルドと、ぴったりと合う尻を持つ男を 探し出せとおっしゃるのですね?」「……そうだ」「この者は、何か罪を犯したのですか?」「……」「どうしてもお探しになりたいなら、その尻の持ち主に、金貨百枚をやるとおっしゃってはいかがですか?」「……うむ」「そうすれば、見つけ出すことも可能かと」「わかった。金貨百枚出そう。何が何で...
概要: シンデレラが舞踏会の会場に現れると、一瞬時が止まったように、みんなの視線が集まりました。 楽団もそのあまりの美しさに、しばし演奏するのを忘れたくらいです。 硝子のディルドに弄ばれたその躰からは、むせかえるような色気が放たれて、それでなくとも美しいシンデレラを、よりいっそう美しく輝かせていました。 透けるように白い肌は 恥じらうように赤みを帯び、その青い瞳は潤み、その場の男達は吸い込まれるように見...